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株のプロは知っている!勝ち組になるための相場サイクル徹底解説

相場サイクル徹底解説

こんにちは。
今回は、株式投資を行う上で、必ず知っておいて欲しいこと『株式市場における相場サイクル』についてお伝えしようと思います。株式投資を行う際、市場が今、どういう相場で、今後株価が上昇するのか。それとも下落するのか。それは、株式の相場サイクルが決まっているため容易に想定が可能です。この相場サイクルを理解するだけで、今は現金化して様子を見た方が良いのか。どういう業種を買っておいたらよいのか。などが一目瞭然で理解できます。必ず投資戦略に役立つ情報ですので、是非最後までお付き合い頂きますようよろしくお願いします。

こんな人に読んでほしい
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目次

株式市場における相場サイクルとは

まず、株式市場における相場サイクルについて軽く触れたいと思います。株式の相場が今後上昇するのか。それとも下落するのか。それは、日本銀行(通称:日銀)が発表する金融政策(利上げ・利下げ)によって決まってきます。下図をご覧ください。

まず図についてご説明します。金利が下がれば円安となり、株価は上がります。さらに円安になれば物価が上昇し、それにつられて賃金なども上昇します。これを『好景気』と呼びます。ここで、好景気が続くと、金融政策が入り、金利を上げます。そうすると今度は円高となり、株価は下がります。さらに、円高となれば物価が下がり、続いて賃金も下がり始めます。この状態が続くと今度は『不景気』に突入します。経済はこの循環を繰り返して回っています。

円安・円高が物価や景気に与える影響

先に説明した図解は、本質を理解しないとしっくりこないと思いますので、次に具体的に考えていきましょう。

円安・円高の仕組みについて

金利の高い国の通貨は価値が上がり、低い国の通貨は価値が下がる」と考えると理解しやすいです。

  • 金利が下がる → その国に対する投資の魅力が減り、その国の通貨は売られやすい(価値が下がる)
  • 金利が上がる → その国に対する投資の魅力が増し、その国の通貨は買われやすい(価値が上がる)

円安・円高は、この「金利差」の影響を大きく受けます。

実際に、日本はアベノミクス以降、ゼロ金利政策を続けてきました。一方、アメリカは利上げを繰り返し行い、金利差が拡大。その結果、投資家は円を売ってドルを買うようになり、円の価値が下がって1ドル=160円まで進む「超円安」となっています。

好景気・不景気の仕組みについて

次に、利下げを行い円安になるとどうなるかを考えていきましょう。円安になると、様々な物資を輸入に頼っている日本は、物資調達に輸入コストが掛かるため原価が高騰します。すると、必然的に物価を上げせざるを得ません。さらに、物価が上がると賃金を上げないと国民は生活ができませんので、賃金の底上げが必須になります。賃金が上がり、経済が活性化していけば、『好景気』となります。

そして、好景気が続くと調整が必要となり、今度は金利を上げます。金利が上がると逆の動きとなります。

利上げ・利下げについては、その他様々な統計などを総括して日銀が金融政策を決定していきますので、上記は一般的な知識としてご理解ください。

金利が株価に与える影響


金利は投資家心理に大きく影響する

  • 金利が下がると…
    銀行に預けてもほとんど利息がつかないため、投資家は「株などで運用した方が得」と考え、株価が上がりやすい
  • 金利が上がると…
    リスクを取るより、安全に銀行預金で金利を受け取る方が良い」と考える人が増え、株価は下がりやすい

このように、金利は投資家の心理に大きな影響を与えます。ただし、必ずしもこの流れになるわけではなく、経済状況や企業業績によって変わることもありますのでご注意ください。

日本の状況

日本はアベノミクス以降、ゼロ金利政策を続け、普通預金の金利は0.02%程度でした。(100万円預けても利息は年間200円
この金利では資産を増やすのが難しいため、多くの人が株式投資などに資金を回していました。

しかし最近では、日銀の利上げにより、普通預金の金利は0.1~0.5%まで上昇。当時のゼロ金利時代と比べて10倍以上になりました。
今後も金利が上がれば、「株に投資するより、安全資産として銀行に預ける」という選択をする人が増える可能性があります。

海外投資家の影響とは

余談ですが、金融政策による海外投資家の参入が株価に大きく影響与えることも頭の片隅に置いておくと良いでしょう。簡単に説明すると『利上げ』⇒『円高』の流れを踏まえて、円高に振れる前に今のうちに日本株を持っておこうと考え海外投資家の参入が拡大することがあります。これによって株価が上がる。というシナリオも頭に入れておきましょう。

相場サイクル

相場サイクル

ここで本題の相場サイクルについてですが、具体的には図解でも示したとおり次のように循環します。

《利下げ》⇒『金融相場』⇒『業績相場』⇒《利上げ》⇒『逆金融相場』⇒『逆業績相場』⇒《利下げ》

4つの相場について

  • 金融相場
    不況に陥ったことで、日銀が金融緩和(利下げ)を行ったことにより、金余り状態を起こすことで生じる局面。資金が株式市場に流れ込むことで株価が上昇する。
  • 業績相場
    金融緩和(利下げ)が景気回復や企業の行政改善など実体経済の改善にまでつながることで生じる局面。企業業績が好調となり、本格的に株価上昇となる。
  • 逆金融相場
    景気の過熱やインフレの行き過ぎなどの恐れから日銀が金融引き締め(利上げ)に動き、資金が株式市場から流出し、株価が下落する局面。
  • 逆業績相場
    金利上昇により実体経済が悪化することで株価が下落する局面。経済悪化の打開のため、再び金融緩和に乗り出し金融相場へ移行する。

各相場における有利な業種

相場サイクルにおいて、それぞれ有利な業種が存在します。下図をご覧ください。

このように、各相場において有利な業種を知っているだけで、投資を有利に進めることが可能になります。

まとめ

今回は株式市場における相場サイクルについて解説しました。最後に以下3つのポイントをお伝えします。

  • 相場サイクルと業績を照らし合わせる
    今、どの局面かを見極めることが重要です。
  • 金利の動向チェック
    金利が変動すると資金の流れが変わりますので、金利情勢は把握しておきましょう。
  • 業種ごとの強弱を確認
    景気が悪い時は景気に左右されにくいディフェンシブ銘柄を選ぶなど、投資戦略をしっかり押さえて投資を楽しみましょう。

これらの相場サイクルを意識するだけで投資判断の精度が高まります。是非実践に取り入れてみてください。

今回は少し長くなりましたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。今後も有益な情報を皆さんと共有していきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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