日経平均4万3000円突破!株高の背景と今後の展望を徹底解説

今年の日経平均株価の値動きは一律して4万円台に乗ったかと思えば調整で3万8~9千円台を行き来するというような地合いがずっと続いていました。そんな中、トランプ関税やらで一時は3万円を下回るか!?というくらいまで下げた時期もありました。そんなこんなで、現在8月15日時点では日経平均株価は4万3000円台に到達しました。
そこで今回は今の現状(どうしてここまで株価が上がったのか)と、今後どうなるか。を個人の予想も交えつつお伝えしたいと思います。
本記事がみなさまの投資のお役に立てば幸いです。是非最後までお付き合いください。
日経平均急騰の背景について
まず、日経平均は4万3000円まで急騰した理由について確認したいと思います。個人的な観点も交えていますので、是非ご参考までによろしくお願いいたします。
トランプ関税の見通しがついた
まず、昨今の話題となっているトランプ関税問題が一番の理由ではないかと考えます。今年4月にトランプ氏が各国に対して関税を強化すると発言しました。もちろん日本も例外ではなく、日本に対しては一律30%の関税をかけると公言され、これを期に日経平均株価は一時3万円付近まで急落しました。関税が上がるとあらゆるモノの輸入コストが増大することで、ほとんどの企業は大打撃を受けます。
ちなみに、私もこのとき一時的にかなりの含み損を抱えました。ただし、このとき私は関税の影響を受けにくいハイテク株に一部シフトしていたため、損失を最低限に抑えることができました。
そしてこのトランプ関税問題ですが、日本はその後懸命に外交交渉を重ね、7月に一律15%の関税で決着が着きます。実はこの決着の背景には日本のアメリカに対する多額の投資があってのことですので、一概に日本が勝ち取ったもの。という認識を持つのはどうかと考えますが、ひとまず株価に対して言えば勝利と言えるでしょう。
今回の株高の要因の一つは、間違いなくこの関税問題の決着が要因だと考えられます。
アメリカ経済指数発表による米利下げ期待感
先週、アメリカの各経済指標の発表がありました。
- 消費者物価指数(CPI):消費者が支払う物価の上昇率
前回2.7%、今回2.7%(市場予想2.8%) - 生産者物価指数(PPI):企業が仕入れるコストの上昇率
前回2.3%、今回3.3%(市場予想2.5%
上の数値を見てもいまいちよく分からりづらいという方のために下記に結論をまとめると
結論:消費者に対しての物価上昇は止まった。(=インフレ止まった⁉)対して生産者側の物価は大幅に上昇(=インフレまだ加速してる?)という感じでした。要は、インフレが終息したのか。まだ加速しているのか。いまいち状況が掴みずらい結果でした。
しかし、この経済指標の結果を受けてアメリカの財務長官スコット・ベッセント氏が利下げをするべきだ。と発言をしたことによって、利下げ期待感が高まりました。また、日本に対しても現状のインフレ状況では利上げできないでしょう。と言及していることから、この発言を織り込んでの先週の株高要因だったのではないかと考えています。
初心者の方のために解説すると、一般的に金利が利下げされると株高となり、逆に利上げされると株安になる傾向にあります。
今後の見通しについて
さて、先週の日経平均高騰については、先ほど述べた理由が要因となったものと考えられますが、みなさまも気になるこの先どうなるか。について個人的な見解も交えて予想したいと思います。
ジャクソンホール会議の影響
さて、今後を予想する上で直近の8/21~23日に開かれるジャクソンホール会議が重要になると考えられます。ジャクソンホール会議とは、毎年8月下旬にアメリカ・ワイオミング州のリゾート地「ジャクソンホール」で開かれる、世界の中央銀行関係者や経済学者が集まる国際会議です。この会議で世界経済や金融政策の課題について議論されます。また、FBR議長の講演も予定されており、ここでの発言が金融市場を大きく動かすことがあり、重要な会議となっています。
今回注目は、先で説明したベッセント氏の利下げ発言に対して、FRBパウエル議長の見解に大注目です。
現在のアメリカのインフレ進行状況を加味すると、利下げは間違いなく発言されると思われます。あとは、今年何回利下げを実施するのか。また、利下げ率がどの程度か。ここに焦点が当てられるものと思われます。
今後の日経株価独自予想
米株は利下げに伴い米株高となるでしょう。ただし、すでに利下げは織り込み済みであることから、その利下げ率によっては、逆に株安となることも予想されます。常に最悪のシナリオは考えておきましょう。
さて、日本株への影響が気になるところですが、問題はジャクソンホール会議を受けて日銀植田総裁がどのような発言をされるかに注目したいと思います。
現状、まだ実質賃金がマイナスであることから、利上げに対する姿勢は現状維持(積極的な利上げはない)と思われます。したがって、米株高の影響を受け、緩やかに株高が続くのではないかと考えます。ただし、万が一積極的な利上げの意向を示されたときは株価が暴落する可能性がありますので、要注意しておきたいところです。また、株高が続いたとしても、どこかで調整は入ると思いますので、一旦暴落局面がきても対処できるよう、ある程度の現金確保をおすすめします。
まとめ
今回は現在の日経平均株価4万3000円台に到達した要因を解説しましたが、今回、みなさまにお伝えしたいことは、なんで日経平均が上がったのか。その背景には何があったのか。を考える癖をつけて頂きたく、個人の見解ではありますが、ご参考までに解説しました。
今回の記事がみなさまの投資のお役に立てれば幸いです。今後ともマネーブログを宜しくお願いいたします。
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